救急ナースは看護師として貴重な経験と、やりがいを感じることができる仕事です。高いスキルを得ることも可能であり、看護師として大きくスキルアップできるチャンスといえます。ですが、一方で救急ナースとして働くデメリットもないわけではありません。
まず、常に患者の命と向き合う現場ということもあって、精神的にタフでないと務まらないのです。時には。患者の死を受け入れなければいけないケースも出てきます。救急ナースとして働いていて、患者の命を救えなかった時、無力感に苦しむ救急ナースは少なくありません。それでも、次にくる患者の命を救うために、気持ちを切り替えて冷静に対応していく精神力が必要です。
次に、救急外来や救急病棟では、患者がスケジュール通りに運び込まれることはありません。帰宅しようと思っていた時に、急患が運び込まれて帰宅できなかったという事例もよくあることです。そのため、プライベートの予定が立てにくいデメリットがあります。
特にアフターファイブの予定は、キャンセルしたり、遅刻したりする可能性が付きまとうでしょう。そこで、必ず守らなければいけない予定は休みの日に設定したり、万一仕事で予定が遂行できない時の代替案を考えておいたりすることが大切です。
また、小さな子どもがいる人や家族の介護をしている人は、家庭との両立が大変に感じるでしょう。そのような場合は、同僚や上司と相談して勤務シフトを柔軟に対応してもらう、家族と連携して分担するなど工夫をこらして乗り切っていることが多いです。